当道場の特徴
なぜいま古武道をやるのか



古武道を続けていると、友人や妻からよくこう聞かれます。
「試合もないのに、誰が強いか分からんのって面白いん?」
「剣術や薙刀って、現代じゃ絶対使わんやん。やる意味あるん?」
確かに—— これはある意味、“究極の問い”かもしれません。 でも、私は明確に答えることができます。
それは他人軸から自分軸で生きられるようになるからです。
僕も周りの評価や他人と比べて生きていました。
しかし、古武道で稽古を続けていくうちに、他責ではなく自責思考を学んでいきました。
武術はシビアです。もし、自分の剣が相手より一瞬でも遅れれば命を落としてしまいます。その際に、ちゃんと教えてくれなかったから、相手の方が有利な条件だったからと悔やんでも仕方ありません。
これはつまり自分の選択や判断に全責任を持つということです。武術の技術が高まれば高まるほどその考えは深まります。
古武道には昔の人が生き残るために必死で磨いてきた技術を稽古することで、ケガを極力避けながら他者を制し、自己を制する力を他者と比べるのではなく、自分の修行として養います。
今の社会は、他人の評価に溢れています。 SNSの「いいね」、フォロワー数、 隣のママ友のキラキラした生活、 同僚の出世や年収—— 比べはじめたら、キリがありません。 そして、見れば見るほど、
なんだか心が疲れてくる。
だからこそ、今。 身体と心を一緒に修行し、ぶれない「自分軸」をつくる古武道が必要とされているのではないでしょうか。
あなたも、心と身体を整えながら「本質を見極める力」を育ててみませんか? 小さな一歩が、人生を大きく変えるかもしれません。
「古武道をもっと知ってみたい」「やってみたい」 そんな気持ちが少しでもあれば、ぜひ一度お越しください。
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当流のメリット・デメリット
【メリット】
〇とにかく愉しい
・当流は戦国の頃より伝わる武術をベースにしているので、技術の深みがあります。やればやるほど深まっていく面白みがあります。形だけでなく本質的な学びを求めている方は向いていると思います。
〇実際に使える武術が学べる
・多くの古武道道場は型稽古のみで、実戦的な稽古をしません。型稽古のみでは形骸化していても気づくことは非常に難しいです。当流は自身の上達具合を知るために、実戦稽古も取り入れています。型稽古と実戦稽古は両輪です。実際に生きた武術を学べます。
〇礼儀作法、道徳が学べる
・当流はあいさつや互いに尊重する心、徳の習得も目的です。一緒に人間的に成長しましょう。
〇運動理論も同時に学べる
・骨盤の位置、体軸、効率的な歩き方、運動のベクトル、てこの原理、力の使い方等が学べます。
〇プチタイムスリップを感じられる
・上記のことから、動きは当時のものが伝わっているので、歴史やサムライが好きな方はより楽しめます。
【デメリット】
〇動きは派手ではない
・合理的な武術のため、殺陣のような華やかさはないので、映え重視の方は向いていないかもしれません。
〇試合や競技はない
・武術は自分の修行なので、競争的なところはありません。実戦稽古はあくまで己の技量を確認するためのものです。演武はあります。
〇専門(居合・柔術のみ)だけやるわけではない
・種目が限られていないので、これだけやりたいという人には不向きです。ペンでも戦えることを目指してます。
〇簡単ではない
・習得するのに時間はかかります。しかし、本気で上手くなりたいと思われる方は必ず上達します。技術には再現性があるからです。是非免許皆伝を目指していただきたいと思います。
〇人数が少ない
・最大でも50名程度で運営予定です。 大人数で流れ作業のように指導するのではなく、 一人ひとりに合わせたフィードバックで、 密度の高い成長環境を提供します。
質問回答集
〇武道初心者ですが大丈夫ですか?
⇒他武道の「癖」がない分、一から成長できるため、むしろ早く上達されるかもしれません。
〇運動初めてですがやれますか?
⇒古武道の正しい骨盤の位置、体軸等運動初心者でもできるよう指導いたします。
〇他武道で上達しなかったですが・・・
⇒当流では量ではなく質にこだわります。そんな方こそ一度当流を体験してください。
〇古武道ってなんだかハードルが高そう
⇒まずは気楽にお越しください。入門後半年間はプレ入門コースに入っていただき、本格的に学ぶ価値があるか、道場の雰囲気が合うか確かめていただける期間を設けています。半年たって合わない、そこまではいいかなという方は退会いただけます。無理な引き留めはいたしません。安心してお越しください。
〇難しくついていけなさそう
⇒簡単ではないです。だからこそ愉しいと感じていただけると思います。古武道は自分の修行です。人と成長スピードを比べるものではないので、ご自身のペースで正しい稽古を積んでください。
〇本気で上手くなりたいのですが
⇒そういう方こそ当流は向いていると思います。古武道や武士道という一見現代では古臭く捉えられがちなものを現代に生かせるものとして、文化継承に共感していただける方は歓迎いたします。
〇危険ではないですか
⇒一定のリスクはありますが、安全に配慮して怪我しない、させない指導をいたします。
〇女性や小柄な人でもでもできますか
⇒全く問題ありません。むしろ小柄であまり力のない方が向いている技もあります。
〇既にヒザが痛いし高齢なのですが
⇒武術は自分の修行です。ご自身のなりたい姿を応援して指導します。
〇子どもでも出来ますか
⇒現在は原則中学生以上を対象としています。お子様と見学希望は一度お問い合わせください。
さらに特徴を知りたい方へ
古武術の質×伝える能力×人徳教育
【古武術の質について】
古武術は技術の世界であり、年数ではなくその質の高さが重要です。当流に入門される方には「適切なフィードバック」を行い、質の高い稽古を一緒に行っていきたいと考えています。
また、当流では型と自由稽古を重視します。型稽古が大切なことは言うまでもないことですが、それに加え、型を分解し、自分の力で自由に組み立てられる力もまた同じくらい大切です。安全に配慮した上ですが、実戦を模した稽古を行うことで質の向上を図ります。
【伝える能力について】
私が得意なことの一つに「伝える能力」があります。
「伝える能力」は「相手のことを考えること」「伝わらなければ意味がない」「承認のメッセージを伝える」ということです。
ここでそれぞれを詳細に説明はしませんが、こういったコミュニケーションの要諦を心得ていることが、私の強味になります。
また、これは武術にも通じます。武術は必ず相手がいます。倒すべき相手と、守るべき自分がいるから武術として成立するのです。
つまり、武術は「究極のコミュニケーション術」であるとも言えます。
普段から「伝える能力」を磨いているからこそ、どうすれば伝わらないか、どうすればいち早く察知できるかなどに考えが及びます。この「究極のコミュニケーション術」も指導の内容として含んでおりますので、共感できる方と一緒に稽古をしたいと考えています。
【人徳教育について】
当流は技術のみならず、道徳の習得も行います。
しかし、徳の修行はあいまいになりがちで、目指すべき人間像や指針がなければ自分だけで向上させていくことは難しいです。
そこで当流では孫子の兵法から引用し、将(リーダーとなる人)に必要な五つの徳の習得及び五危を避けることを指導の指針としています。五徳とは信、勇、仁、智、厳の五つの徳であり、五危とは廉潔、必死、愛民、必生、忿速の五つの避けるべき事柄です。
五徳の内、信とは誠実さ、言行一致していること。勇とは勇気、物事に恐れないこと。仁とは優しさ、思いやりがあること。智とは鋭敏であり分別のあること。厳とは信賞必罰、威厳があることだと考えています。
五危の内、廉潔とはプライドが高く、小事にこだわり大事を見誤ること。必死とは思慮が浅く、後先考えずに行動してしまうこと。愛民とは優しいだけで、他人に支配されたり、甘やかしたりしてしまうこと。必生とは自己保身ばかりして、責任転嫁するようなこと。忿速とは、他人のささいなミスなどに不必要に怒ったり、不機嫌さを周りに感じさせることだと考えています。
当流ではこの五徳と五危を評価する制度を設けています。修行の道に完成はないため、人間として成長するためには、「適切なフィードバック」が必要です。もちろんこの五徳と五危の会得は私自身も例外ではありません。
当流を学んだ人には「最恐、最悪」ではなく「最強、最善」を目指し、物事の本質を見極めて行動できる人物になって欲しいと考えています。

